2012年4月12日

『別離』

今週は自分のオールタイムベスト級にすんごい映画を観たので。

2012年のアカデミー賞外国語映画賞を受賞したイラン映画 『別離』



予告編



アスガー・ファルハディ監督の前作は、話題になった『彼女が消えた浜辺』。

今作にも共通する根底のテーマである

「それぞれの宗教信仰、正義感、他人を想う気持ちが少しずつすれ違い
取り返しのつかない悲劇に遭った人達のとてつもないやりきれなさ」

をさらに昇華させた脚本は、イランの抱える社会問題と並行しながら
登場人物の間に生じる摩擦をそれぞれの目線から見つめ
現実とたたかう苦々しい感情をあぶり出している。

正直、『彼女が~』はあまりピンと来なかったのだけど

この『別離』は、より普遍性のある設定になっており
観ている者がみな誰かに感情移入し自分と照らし合わせ自問自答してしまうのでないかと思うほど
身につまされる切れ味の鋭い演出でぐいぐい引き込まれた。

真実が解き明かされていくミステリー的な構成も最後まで飽きさせないし
夫婦と夫婦、夫と妻、大人と子供の対比が実に見事。

ひとつの事実にまつわるこれだけの要素がとっ散らからず
長く余韻を引きずるラストへと繋がっていく。



今年も素晴らしい作品が多く、年間マイベスト10の選考に早くも頭を悩ませてるというのに
同じ日に観た『アーティスト』も楽しかったというのに

ベストはまず『別離』に決まりと言っていいくらいあまりに良かった。

いやー、2日経つけどまだ尾を引いてる。凄かった。





今週土曜が14日なので、どこかのTOHOシネマズで豪華客船3Dに乗船しようかなと。
CMで ♪You're here~ が聞こえてくるたびにどんどん観たくなってる。

当時の自分はまだ小学生で、やたらあのポーズが流行ったネタ的映画のような印象なんだけど
いまひとつひとつ思い返すように予告を観ると名作の香りがプンプンしますな。

ケイトよりレオ様のほうがキレイに見(自主規制)







最後にトリニータの話。

ジョンハンが半月板の損傷で全治2カ月との発表。
今季の怪我人はことごとく前線の選手ですねえ。

これまでも異常な早さで復帰してきた彼なのですぐひょっこり戻ってきそうな気もしますけど
無理せずしっかり治してキレキレで復活してくれるのが1番。

そして後藤くん、易々とジョンハンにポジション渡さないぐらいブレイクしちゃいなさい!


徳島戦はおそらく恵比寿のFooTNiKで観ます。

当然J1が優先されるために昨季は大分戦の放送が無いことも多かったけど
いまさらながら「てこたあ今季J2の放送増えるじゃん!」と気付く。
J1J2の土日分散開催を恩恵と感じた初めての瞬間かもしれない。

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